2019/11/14 07:00
ノスタルジー溢れる、小さな商店街。
かつてはそこに旅館から喫茶店、映画館など、多くの人で賑わった町の人からも旅人にも愛された場所。
そこの長屋の一角でsukuiはひっそりとアトリエ兼店舗を開くため改装をしています。
小さな小さな種を一粒蒔くために、荒れた畑を耕すことから始めるように
長い間眠っていた空間を少しずつ手直します。
崩れ落ちている天井を剥がすところから
剥がし終わり、天井の骨組みが出てきたところ。
骨組み自体がもう落ちているところもあって、これは取ることに。
最初から電気は通っていなかったので配線を切り、ブレーカーは古くて使えないので電気工事は後日依頼することになります。
と、同時に、ベニヤ板の中はどうなっているのか分からなかったので、剥がしてみることに。
正面奥はベニヤ板を外すと木枠奥はもう波型スレートとトタン
蜂の巣がいくつも出てきて蜂の巣ジェットを買いに走りました。
入って左側の側面はブロック塀。これは想定内。
ブロック塀に付いている木を全て外します。
そんな一言で書いてしまうことでも、不慣れな亀と鳥にとってはとても時間のかかること。
長い歳月をこの小さな商店街で過ごした木。
無駄にしたくないので、家の薪ボイラーで燃料として使うことに。
時間がかかっても長い木は30cmほどのボイラーに入る長さに全て切り持ち帰ります。
亀と鳥が大台町のずっとずっと奥深くに住んでから、近くで古い家を解体するときにその建築材を持ち帰り、
薪ボイラーに使っている人の姿を見てきて、木は本当にどこまでも使えるということと同時に
それをちゃんと当たり前に活用している人がいるこの町で暮らしていて良かったなと思いました。
天井の枠組みも、壁についている木材も、鋸で切って持ち帰ります。
もちろん1日ではできず、この作業はとてもとても長い時間がかかりました。
(つづく)