2019/11/07 00:00
そこは嘗ては魚屋さんの物置だった場所。
お店を構えたり、アトリエを持つというのは
雲の上のように感じていたこと。
それでも色んなタイミングの中で、背中をそっと押してくれた方と
この何とも言えないちょうどいい小さな空間のおかげで
この小さくとも無限に広がる箱の中で、sukuiはどんな風に魅せることができるだろう
そんな風にワクワクしつつ、
亀と鳥は手探りでも時間をかけて出来る限り自分たちでゆっくりと手直しをしていこう
そう決めました。
愛着が湧くものは
何も新しいものばかりではなくて
古く、朽ちたり、錆びたり、色あせたり
その年月に思い馳せながら、考えて、手をかけていくもの。
失敗もするでしょうし思う以上にきっととても長い時間がかかります。
うまくいくか、心配も大いにあります。
それでも。
一見無意味に思えても、亀と鳥はそういう時間を大切にしたいのです。
作業は崩れた天井を剥がすところから始まります。
(つづく)